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【阪急梅田】
10月8日は皆既月食でした。写真はうまく撮れませんでしたが。
ちょうど19時を挟む時間帯であったことと、秋晴れのよい天気だったこともあり、
とてもよく観測できました。19時24分頃に皆既状態突入だったのでそれまでに
仕事を終えて、会社の横で観測しました。光がぷつっと消えるのかと思いましたが
わりとん?もう皆既か?まだか?でも時間すぎてるなぁ。みたいななんとなく皆既突入でした。
日食とは違うなあ。
2014.10.11。日本では今日から3連休です。泊まりで愛知の明治村を制覇しようかと考えて
いましたが、超大型の台風19号がきているとか親父が入院中とかあって延期。
先週末に引き続き「村野藤吾」をみながら大阪シティハイキングをすることにしました。
先ずは先々週の記事で間違いを訂正した梅田の阪神前交差点通気口です。
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【タケダグリーンビル】
梅田から福島あたりまでぶらぶらと歩いて中之島経由の土佐堀通り。
ない!あれ?ない!タケダグリーンビルがない!
気がつかずに2ブロックほど過ぎてしまいました。
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【タケダグリーンビル】
この状態だったはず。あーあ、残念。
またひとつの作品がなくなってしまった。
タケダグリーンビルは、村野藤吾さん設計の1974年製ですでした。83歳の頃の作品。
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【うつぼ公園】
中之島からまたぶらぶらとなにわ筋を歩いて本町のうつぼ公園です。
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【うつぼ公園】
ちょうどバラが満開。バラのようなママとバラ。ま、色は一緒やろ。な。
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【輸出繊維会館】
うつぼ公園から東へしばらく歩いて御堂筋を超えたあたりにこれがありました。
船場界隈ということもあって繊維関係です。特に特徴ない建物のようにも見えますが、
よく見ると窓枠が角丸長方形です。これ、いままでちゃんと維持されてきたたのですね。
ガラスとかも丸く削られています。村野藤吾さんの1960年製。阪モダ時代は1939年までですからちょっと新しめ。
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【輸出繊維会館】
台風19号の備えで玄関が閉鎖されていました。中はみれなかったです。
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【綿業会館】
さらに2ブロックほど東へいくと綿業会館があります。特別なモダニズムオーラが
バンバン出まくっているルネサンス風のビルなのですぐにわかりました。それもそのはず、
この建物は重要文化財です。1930年製の渡辺節さんと村野藤吾さん作品。
まさに阪モダ30号で紹介するに値するすばらしい建物です。
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【綿業会館】
正面玄関。毎月第四土曜日に内部の見学会があるようです。
今日はそうではないので内部見学はできません。
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【綿業会館】
が、ちょっとだけよん。
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【綿業会館】
うぁ、贅沢、豪華! これはまた第四土曜日にこなあかん!
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【森田ビルディング】
さらに2ブロックほど東へいくとこんな黒いビルがあります。船場界隈ではあんまり黒いビルが
ないのですぐにわかります。1962年製の村野藤吾さん作品です。わりとカクカクしていてます。
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【森田ビルディング】
玄関を入るとこんなオブジェクトがありました。
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【生駒ビルヂング】
さらに北へ2ブロック。モダニズムオーラが出まくりのアールデコに遭遇しました。
1930年、宗建築事務所製。
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【生駒ビルヂング】
スクラッチタイルで覆われ、あちこちに特徴的な装飾が施されています。
とても豪華ですね。生駒時計店の本店だったそうです。
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【フジカワビルディング】
堺筋沿いに少し南下するとこのビルがあります。村野藤吾が設計した画廊のビル。1952年製。
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【フジカワビルディング】
ちょっとカメラを引くと、ひときわ古さ?が目立ちます。元々、船場は大阪の工業中心地。
ここへ立派な社交クラブ(綿業会館)や、時計店、画廊がならぶかっこいいビジネス街だったのでしょう。
そんな想像ができる建物です。
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【フジカワビルディング】
村野藤吾さんの小規模なビルは、ガラス、ブロックガラス、モニュメントのあるベランダという組み合わせが
多いです。このビルにもこんなベランダの飾りがありました。
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【フジカワビルディング】
中の階段。この手すりが時代感あっていいです。
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【ゴッチーズビーフ】
ゴッチーズビーフは堺筋本町にあるステーキハウス。最近流行の熟成牛をお手軽に
食べられるお店です。おいしいビールやワインと共に楽しめます。ママは200g、パパは300g、合計500gを
いただきました。出荷される肉牛は600kgぐらいありますからたった0.08%ぐらいです。たいしたことありません。
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【ゴッチーズビーフ】
うまい!やっぱり肉とメロンは腐りかけが一番うまい!
ちなみに我が家では「まぼすん」と呼びます。幻の寸前!という意味で、
熟成の最上級です。"The mabosung" 我が家のプライベートブランドです!(意味不明)
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【明治屋ビル】
おなかもいっぱいになって、お散歩再開。さらに堺筋を南へ歩いていくと歴史観満載の
こんなビルが登場します。明治屋ビルです。1924年製の曽爾中條建築事務所設計です。
曽爾達蔵といえば超すごい人です。コンドル先生に辰野金吾と一緒に旧東大で学んだ一期生。
丸の内、三菱村を築いた人たちです。三菱3号館〜7号館を設計したのはこの方です。
ちな、コンドル先生は鹿鳴館、辰吾は東京駅が有名。そんなすごい人が設計したビルが堺筋本町に現存しているのですよ。
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【明治屋ビル】
玄関、いい仕事してますねぇ。
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【明治屋ビル】
階段はわりとあっさりしていますが、手すりが個性的。
今の雑居ビルにはこんな仕事はあんまり見当たりませんよね。
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【明治屋ビル】
エレベータホールには当時の資料が張り出されていました。こうやって、古ビル好きをさりげなく喜ばせる心遣い、
「にくいねぇ、明治屋ビル!」。
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【明治屋ビル】
30号記念にもう少し。これが玄関ドアの内側。
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【明治屋ビル】
この表示は当時のままでしょうね。もちろん。
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【明治屋ビル】
取手。
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【明治屋ビル】
ドアクローザーなんて寿命がありそうですが、これはそのままで機能しているのかな。すごいなぁ。
写真をクリックるすと拡大できます。マイナスのネジがいいですねぇ。
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【堺筋倶楽部】
1931年製、矢部又吉さん設計です。当時は川崎貯蓄銀行大阪支店として建てられたもの。
中もみてみたい。今度ここのレストラン予約してみようかな。
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【大成閣】
心斎橋までやってきました。大成閣は1964年製の村野藤吾作品。六角形が並ぶ独特のデザイン。
昭和感満載というか、昔は伊丹とかにも同じようなデザインのビルがあったような気がします。
大成閣は美味しい(らしい)中華屋さんです。
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【大丸心斎橋店】
先週は大丸北館(村野藤吾)にいったので、今週は本館(ヴォーリズ)です。
ショッピングではなくって店内見学とお手洗い拝借だけという悪い客。
でもね、こないだここで結婚指輪買ったんですよ!だからOK。(こないだといっても四半世紀前ですがなにか?)
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【大丸心斎橋店】
いやぁ、なんというかもうすごいです。ヴォーリズ。
この阪モダシリーズも30回目を迎えました。最初はライトさんの甲子園ホテルから
始まって、ヴォーリズ、辰野金吾など有名どころ、そしてこの30回目を記念する今日は
村野藤吾を追っかけています。改めてこの趣味は奥が深くておもしろいと思います。
遠くに旅行できない日でもこうやって近場をゆっくりと観光できること。
その中で普段見過ごしているすばらしいものを発見できること。
京阪神間を日帰りできる恩恵が受けられること。
これからも続けていこうと思います。
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【浪花組本社ビル】
1964年製の村野藤吾作品。もはや阪モダ時代とはほど遠いですネ。
なにこれ?蜂の巣?でもないし。
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【天王寺駅】
日本橋から地下鉄で天王寺駅へやってきました。
さすがにちょっと疲れてきてワープです。
うぉー!この駅ええなぁ。かなりレトロ感の残ってる。萌え〜ってなるわ。
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【日本基督教団南大阪教会】
さらに谷町線で文の里駅です。ここには幼稚園併設の教会があります。
これも村野藤吾作品。1928年製の塔屋です。教会もやっているんですね。
これが村野藤吾の最初の宗教作品だそうです。
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【日本基督教団南大阪教会】
そしてその塔屋の奥には新礼拝堂。これ1981年製の村野藤吾作品。90歳だったそうです。
これが彼にとって最後の宗教作品。並んでいるとは。なんとしたたかな人生なんでしょう。
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【アポロビル】
あべのアポロビルです。村野藤吾さん作品。ビルに三角の飾り。これはなんでしょう?
ひょっとしてロケットの垂直翼的な?両方にあるからたぶんそうでしょうね。
村野さん、ちょっとおちゃめですねえ。
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【阿倍野センタービル】
その隣が阿倍野センタービル。これも村野藤吾さん。さらに隣はあべのハルカス!ならんでいたとは。
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【阿倍野センタービル】
中に当時の面影がないか探してみました。
この吹き抜けは当時の面影あり?フロアーの柵がそうかもしれないですね。
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【阿倍野センタービル】
入り口の床はこんなんでした。これは当時のそれでしょう、きっと。
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【あべの】
並んでいるところ。アポロビルの垂直翼?が両方あるのわかりますか?
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【あべのハルカス】
そして隣はあべのハルカス。こうなる前の近鉄百貨店、2度目の改装は村野藤吾さんでした。
今はもうありません。
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【パンケーキデイズ】
近鉄本店ウイング館8Fにあるパンケーキ屋さん。
ママがいくというので仕方なく。しかも並んでまで!
こんなんで太りたくない!太るならビールと餃子がいい!
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【近鉄本店】
あ、催し物会場で北海道市やってる!
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【近鉄本店】
おお、いかめし。前回の北海道旅行(18切符もの)で食いそびれたいかめし。
こんなところで出会うとは!
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【近鉄本店】
いかめし。
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【近鉄本店】
お買い上げ。
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【シェラトン都ホテル大阪】
環状線で鶴橋へ、さらに徒歩で上本町。都ホテルです。
1985年製の村野藤吾作品です。
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【シェラトン都ホテル大阪】
地下の通気口。さすがに村野藤吾さんは通気口がうまい!というか、こだわっている!
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【シェラトン都ホテル大阪】
内装も豪華!このホテル先ほど書いた通り1985年製ですが、村野藤吾さんは1984年に
亡くなっています。なので設計だけされて完成は(この世では)みていないことになります。
先日のシンポジウムで近鉄の専務が、設計図はできていたのでその通りにすすめたと
いっていましたが、これのことか。
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【シェラトン都ホテル大阪】
すごいね。94歳までこんな設計をされていたとは。
さらに近鉄の専務は一緒にリアルで仕事をされたことがあるらしいのですが、
その当時、80歳をすぎてもとてもお元気だったと。
現場で、しかも階段で若い人にも負けず10数階まで階段で上っていたと言っていました。
そして結構厳しかったらしい。
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【鶴橋】
と、いうわけで阪モダ30もおしまい。約35千歩のシティハイキングでした。
せっかくなので上本町から鶴橋まで歩いて戻って鶴橋で夕食です。鶴橋といえばもちろん焼き肉。
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【鶴橋】
うまかった。本当にA5クラスのそれを安く食べられるんですね。驚きました。
ビールと焼き肉は基本ですが、肉にタレがかかっていないのでワインともいける!
次はワインと焼き肉やろう、鶴橋で。
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【鶴橋】
赤井英和さんの焼き肉横町垂れ幕。
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【鶴橋】
いやぁ、阪モダ30記念号の最後が鶴橋になるとはね。
まだまだ阪モダシリーズはネタがあるので続けて行きます!
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